第四回ジュゴンセミナー☆

ニライカナイ

2006年03月29日 01:05



3月25日に、大阪のエル大阪で行われたSDCCさんによるジュゴンセミナーに参加してきました☆

この日は、2時からだったんですけど、
私も、少しばかり、お手伝いをしたいと思って、
12時に京橋にある、SDCCさんの事務所まで行かせてもらいましたぁ♪
でも、間違えて、行き過ぎて、迷惑かけてしまってごめんなさい。。

そして、荷物を運び、天満のエル大阪に!!(^^)


準備もちゃくちゃくと進み…☆
私は、資料作りとか、壁に資料張ったりとか、本当に簡単な事を手伝わせていただきましたぁ!
(こんなことしかできないので…すみません)

そして、時間ももぉすぐ…受付もSDCCのきれぇなお姉さんと一緒にやらせていただきました☆

今日は、美味しい手作りケーキも販売されてて、凄く人気でした!
私もいぃな~と思いながらみてました(笑)すぐ完売やったし!

こんな感じで、みなさんぞくぞくと…
でも、今日は、全員座れないくらい大勢の人がこられてましたぁ!
すごい!!(^^)

そして、
SDCCさんからの報告から始まりましたぁ♪

今、辺野古での、沿岸案のこと。
大浦湾のこと。IUCN勧告のこと。そして、何より、今、動いている
額賀氏島袋氏との話し合いもすすんでいること…。
そして、3月12日に行われた、
アジア太平洋ジュゴン保護ネットワークシンポジウムの報告もありました。
そこでは、
フィリピン・ベトナム・タイ・沖縄のジュゴンの保護などについての報告をしていただきました。

沖縄のジュゴン保護で、とても面白いな、と思うことがありました。
それは、
ジュゴンレスキューです。
ジュゴンが網などにかかってしまったときに、どぉ、助けるかという訓練で、
実際にジュゴンの模型を使っての練習なんかもやられているそうです。
そして、環境省からも、ジュゴンレスキューの方法を書いた下敷きを漁師さんに配られているそうです


他にも、大浦湾視察ツアーなどの報告もありました。
キャンプシュワブには、最近新しい施設が作られたらしいのですが、
この新基地が造られると、この本当に新しいものも壊すそうです。
日本のお金で作るのならば、いくら新しい施設でも、簡単に壊してもいい。
関係ないってことがよくわかります。
ここに書ききれない沢山の報告がありました。



そそそそそして!!いよいよ浅野四郎さんのお話です!
この方は、鳥羽水族館の副館長をされてる方です。


まず、ジュゴンとマナティーについての説明がありました。
この写真は、分布図です。

ジュゴンと、マナティーの違いは、
ジュゴンは海草を食べるために、口が下についているということ。
マナティーは水面の水草を食べるために前についているということ。
そして、ひれの違いのこともありました。(略)
これらは、食生活や、生息環境の違いを大きくあらわしていました。


そして、分類です。

--ジュゴン科---ジュゴン属
|          |
|          --海牛属  ステラカイギュウ

--マナティー科 アメリカマナティー(フロディダ・アンテリアン)
            アマゾンマナティー
            アマゾンマナティー


こんな風に分類できます。細かい説明もあるんですけど、略。


左の写真は、浅野さんが考えたステラカイギュウです。
そして、このステラカイギュウは1741年から1768年生息したもので、
たった27年間で絶滅した生き物です。
ラッコの毛皮をとりに行ってたとき、(ベーリング海峡らへん)
その人たちは、このステラカイギュウの肉を食べて生活していたらしい。
そのために、このステラカイギュウはこんなにはやく絶滅したそうだ。
右はその様子の写真です。


これはジュゴンです。
(あんなかわいぃの、骨になったらなんか…笑)
肋骨はカイギュウ類の特徴だそうで、尾びれの方のV字骨は、筋肉をしっかり動かすために発達しているそうで、これは、鯨と同じだそうです。

左はジュゴンとマナティーの顎の骨です。ジュゴンが上のしゃしんです。
ジュゴンは歯は6本で、マナティは7・8本らしいです。
マナティーは歯が抜けるらしく、水槽にも25.6本おちてたこともあるそう。。すごいですね☆
そして、口のあたりに生えている剛毛は、すごく敏感なそうで、
餌の鮮度まで、この剛毛はわかるらしく、
この凄い感覚の剛毛が、マナティーは、体にも生えてるそう。これは、マナティーは濁った水の中で過ごしているから、目もあまりやくにたたず、こうやってこの剛毛でいろんな情報を受けているみたいです。とりあえず、この剛毛は、本当に凄い感覚があるみたいです。


そして右はジュゴンの牙…
この牙は、とても尖っていて、交尾の時、メスを捕まえるのにこの牙で傷をつけて捕まえるらしい。
そして、牙を切って研ぐと、線が出てくるらしく、この写真には27本の線がありました。
これは、27歳ということらしいです。
本当に鋭い歯らしく、あの優しそうなジュゴンからは、想像できませんでした…^^;




左・・ジュゴンの胃です。。

中は…

右・・ええええ!!!??黒い!!

こんな風になっていて、とてもパンパンで、硬いそうです。
ジュゴンは、栄養化の少ないものをこんなにいっぱいたべているんですね。
でも、こんなにいっぱいで、どぉやって、胃を動かし、消化しているか、不思議です。。


右はウミヒルモ。
ジュゴンは、コレをたべていたらしい。
本来はもっともっとやわらかいものを食べるらしいが、この時は食べるものがなかったみたいで、
こんなに硬いものを食べていたみたいです。
それと、ジュゴンは川の近くの餌を好むそうです。
それは、淡水で柔らかい餌が多いかららしいです。
沖縄のジュゴンは、藻場が減ってきているけど、今頃何を食べているのだろぉ…。と、とても
心配になりました。そして、本当にこんなにおなかいっぱいなのかな…と。。



あ!!!!ジュゴンがいっぱいいるぅ~!ごろごろしてる!!笑
え??
よく見て…左の写真…・・・・
尾っぽが…きられてる。
あ!右の写真…ああああ~~~~!!!
ジュゴンが解体されてる!!!!

結構ショックでした。かわいぃジュゴンしか見たことがなかったので…。。
これは、今でも、ジュゴンをとても大切な食料としている地域の写真だそうです。

ある村では、1ヶ月に一回しか、ほかの地域にいけないので、こうやって海のジュゴンを食べているところもあるそうでです。



そして、フィリピンのジュゴン保護や、取り組み、調査についても聞きました。
ここでは、教育にもジュゴン保護を取り込んでいるらしいです。

そして、とても衝撃的だったのが、
ジュゴンが悪者(怪獣?)になるというドラマがある国で流されて、そこから
一時期。ジュゴンは悪者やぁ!ということで、見つけたら殺すといった行為が多発したそうで、
こういったイメージというのはとても怖いな…。と、感じました。
このジュゴンだけでなく。。



左は保護されたときのジュンイチ(鳥羽水族館のジュゴン)
そして、右は、ジュンイチが一日に食べるコアマモの量。
これは、今は韓国から輸入しているそぉです。
以前、違う場所の餌をやっていたら、全く成長しなく、もう1匹は死んでしまったそう。
ジュゴンにとって、餌の栄養は本当に大きいのだといっておられました。


そして、この鳥羽水族館は世界で失敗されていて、とても難しいとされているジュゴンの飼育にこんなにも長く成功されています。
このジュンイチはなんと、ことしで26年目だそうです。
あと、日本は世界で唯一ステラカイギュウ以外(絶滅したから)のジュゴンやマナティーが日本の水族館で見れるそうです。



これは、鳥羽水族館のジュンイチの写真☆☆
もぉぉぉぉぉ~~~~かわいいぃ!です!!!
コレは昨年とられた写真だそうです☆かぁいすぎます!!

今日、このセミナーに参加して。

ジュゴンを守るにあたりジュゴンを知ることがとても大切だ。と、浅野さんが始めにおしゃっられていました。
このセミナーを通し、私はこのことを強く感じました。
いくら、ジュゴンが好きでも、ジュゴンを守ろうと言っても、
ジュゴンのことを本当にどんな生き物なのか知らなければ意味がない。
いくら守ろう!とか叫んでも、どんな生き物か説明もできなければ訴えることもできない。

今を含め3回このジュゴンセミナーに参加した。
まだまだ知らないことは沢山あるけれど、少しずつ知っていきたいと思う。

そして、この辺野古の基地を止めなければいけないと思う。
それは、ジュゴンの餌場の藻場が埋め立てによって潮の流れが変わり、
藻場が消滅してしまう可能性が高いからだ。
鳥羽水族館のところでも、ジュゴンの餌が取れたのだが、今は一本もない。
これは、近くで、ほんの少しだけ、埋め立てが行われたからである。
このほんの少しの埋め立てで、消えてしまうもの。。
あんなに多く埋め立ててしまったら…結果は見えているだろう。
ジュゴンの住む場所はなくなってしまうはずだ。食べ物もなくなってしまうはずだ。
そして、ジュゴン以外の生物にも大きなダメージを与えるだろう。

騒音の被害も深刻だと思う。
フィリピンのジュゴンの被害のところにも騒音が挙げられていた。
もし、基地ができたら、騒音はどうなるのか。
住民だけでなく、海にいつジュゴンを含めた動物、やんばるの生き物達は
とても苦しむだろう。。
戦闘機の音は普通の旅客機よりも、はるかにすごい騒音なのだから、言うまでもないはずだ。

このこともジュゴンのこと、生き物のことをきちんと知らないとわからないこと。
ジュゴンを、沖縄の海を、このままに守っていくためにこうやって、
少しずつ学んでいきたいと思う。


今回も、ジュゴンセミナーで、本当に沢山のことを学んばせていただきました。感じさせていただきました。
ここに書ききれません。
こうやって生き物の声を聞くことも大切だと思う。。
小泉さんにも、郎がない、ジュゴンのジュンイチの声を聞いてほしいな。
っとか思った。。。。^^;


とても、長くなってゴメンなさい。。本間にごめんなさい。


これは、ペルシャ湾で撮られたジュゴンの写真です。
実は、この白いの全部ジュゴンです!!!!!!!小魚に見えるかもですが…
ジュゴンです!!!!!!!

沖縄でも、こんなジュゴンの群れを見ることができる日がやってきますよぉに…☆ミ



みなさんも、生き物の訴えにも耳を傾けてみてください…
何か聞こえてくるはずです…

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